"ロボット革命” は日本で本当に起きるのか? その1

「ロボット革命は日本で本当に起きるのか?」その1

 

約1年半前の2015年12月、私はビッグサイトで開催されていた

国際ロボット展をほぼ全日程視察して回った。相当数のセミナーやシンポジウムも

できる限り聴講した。仕事は半ばサボって行ったのだった。

 全くの門外漢の私でもある程度、その時点での国内のロボット業界のステイタス

と問題点はおおまかには感じ取ることができた。

 

勧進元といってよい行政機関や団体(協議会)はロボット革命元年と位置付けて

本気度をアピールしていた。(開発投資予算は5年で約1000億らしい。)

 

 大企業がすでに成功している産業用ロボットの展示が半分以上を占め、新技術

ベンチャーや大学、自治体の展示が残りを補完するかたちではあったが、

確かに要素技術、素材技術などの部分技術はなかなか進捗しており、ソフトウェア

も幾つか画期的と思われるものがあった。

 

 仕方がないのかもしれないが、それぞれの事情なのか思惑なのか研究機関と企業の

動きがバラバラでもっと早い段階で集約化できれば全体的な開発のスピードが上がる

のに、と展示ブースを歩き回りながら思ったりした。

 

 展示された最新とされる技術が具体的に商品化され、また商品として利益を着実に

生み出しているレベルのものはまだ少なかったが、開発者はまさにこの展示会を通して

自分たちの技術が最終的に金を生み出す方法を誰かに見つけてもらいたがっていた。

 

 投資ファンドの連中も当然、この分野に群がってきているのがわかったが、彼ら自身

効果的にマッチングを提供できるノウハウをまだ持ち合わせていなかったから、まだ

まだ様子見の段階だったと思う。幾つかのシンポジウムのファシリテーターがファンド

畑の人間だったのだが、ロボットベンチャーの多くは元々がエンジニアだから資金調達に関しては、どうしても彼らに頼るところは出てくるし、彼らも当然投資すべき分野

なので我先にと参入するのだが、投資回収の時間的リスクが予測困難なのは非常に

悩ましい、という感じが伝わってきた。